なんと私はこれまで、退職後に自分がどう仕事をしていきたいのかについてのイメージを取り違えていました。
辞めたんなら、「起業」の道へ
私が公務員だった頃、いま考えるとけっこうな年収をもらっていました。それを早期退職したとき、収入がなくなる不安が大きかったことから、同じぐらいの年収を稼ぐにはどうしたらいいか?という観点でその後の仕事を考えていました。「辞めたんなら起業するしかないでしょ」ぐらいの認識で、「起業」というイメージも漠然としていました。
資格を取るためにスクールに通ったり、起業塾なるものに首を突っ込んだりして、とにかく「目指せ!起業」という、よくわからないゴールに向かってドタバタと必死に動き回っていました。
結果、疲れ果ててうまくいかず挫折。再びお給料をもらって働くという形に逆戻りしたのでした。痛恨の出戻りです。
その時の私は、「自分のビジネスを興すって、めっちゃ難しいじゃん…。」と感じていて、雇われの身から抜け出すことは、結局できないのか…と嘆きました。
で、それから月日は流れ、今働いている職場を退職する時期が10ヶ月後に迫っている現在、再び自分ビジネスを考え始めた私は、これまで考えていなかったあることに気がつきました。
「副業」でいいじゃん
そう、なにも難しい「起業」なんかしなくたって「副業」で充分じゃん。わざわざ「起業」する必要なんてないじゃん。
曲がりなりにも何十年も働いてきてそれなりの蓄えがあるんだから、以前と同じだけ稼ごうなんて無理して思わなくても充分やっていけるじゃないかと気がついたのです。
しかも、これからカナダに留学することを決めているわけなので、それも視野に入れた「副業」を今のうちから構築しておけば、自分らしく働き続ける基盤を作れるじゃないか!と閃いたのです。
一文字違いで、大違い
「起業」が「副業」になった途端、いろんなアイデアが湧いてくるようになりました。あれはどうだろう?これはどうだろう?これとあれを結びつけたらどうなるだろう?などなど、いろんなことを自然に楽しく考えられるようになってきました。
「副業」だと気負わずに、試す感覚で考えることができるのだと思います。…ということはきっと最初の退職の時には、気負ってたんだね、私…。必死すぎてその時には気づかなかったけれど「辞めたからには…」って、なんとか巻き返そうとしていたんだと思います。
頑張ってたんだな~、自分。
今のこの気楽な感じを、あの時の自分に教えてあげたい。
そしてこれだけは言える。「私の退職準備って、バージョンアップしてるじゃないか!」