今日、職場で住民税の税額通知を受け取って「あ~、もうそんな時期かぁ」と、なんだか懐かしい気持ちになりました。
なぜなら、公務員だったとき、まさに税務課で住民税の課税をしていたからです。
数字嫌いが、まさかの…
公務員って数年ごとに異動があって、自分の希望どおりの部署に行けることもあれば、そうでないこともあって、それでいうと私が税務課にいくというのは、まぎれもなく後者でした。
なんせ数字は嫌いだし、税金のことなんて考えたくもないし、ましてやそれが仕事だなんてなんかの嫌がらせかと思うぐらいやりたくない仕事でした。ただそうはいっても決まったからには働かなくちゃいけないわけで、この時から私の税金修行が始まったのです。
税金の仕事は、季節労働者
税務課は先輩職員が師匠になって、異動1年目の弟子の面倒を見る師弟制度があったり、課内研修でお互い教え合う文化が定着していて、それはすごく助かりました。私もわからないなりに実務を通して少しずつ税金の知識を増やしていきました。最初の1年はとにかく師匠について実践また実践。1年を通してやることが決まっているので、1年かけてワンサイクル巡るとだいたいの流れをひととおり経験することになります。
税金の仕事はハッキリ言って季節労働。年末に源泉徴収票をもらう頃から忙しくなって、確定申告の時期はもっと忙しくなって、それがピークかと思いきや本当のピークは、実は確定申告書が出終わったあと。課税資料をもとに税金を計算して通知するところまでが発狂級に忙しい、まさに季節労働なのです。
特に4月5月は、毎日残業+土日出勤で、月の残業が80時間とか100時間とか。毎日ヘロヘロでもうろうとしながら仕事をしていました。仕事は全て端末を見ながら行うので、目は悪くなるし、ドライアイになってコンタクトは入らなくなるし、もう踏んだり蹴ったり。私がレーシックの手術をしたのも税務課にいた頃で、コンタクトが入れられなくてゴルフの時にボールが見えないのがストレスだったからです。
そんな時期を2ヶ月ぐらい続けて、やっと税額通知を出せるまでになるのです。私が今日職場で受け取った税額通知も、そんな風にして誰かが計算してくれた通知なんだなぁと思うと、あの頃を思い出してホントに懐かしく感じるのです。
通知を出すと、反応が…
そうやって通知を出して、あ~やれやれと思ったりなんかしたらまだまだ甘い。通知を出すと反応がすごいんです。つまり問い合わせが殺到します。1日中電話対応、窓口対応。当番で夜も残って電話でのお問合せに対応します。怒鳴られることもしばしばで、まぁなかなかツラい面もありました。
でもブログを書く身としては、「記事を書いたら反応が押し寄せる~」なんてこの上なくうれしいことなワケだから、あの時の疲労や疲弊は、形の違う「うれしい悲鳴」だったってことなんだよなぁ…。