いよいよ今日、東京2020オリンピック競技大会が開幕します。
自国開催は貴重な機会
自国開催は、私が生きている間にはもうありません。一生に一度のこの瞬間が迎えられることに、本当に感謝したい。ただただそういう気持ちです。
大会開催にあたっては、反対意見がたくさんあったことは知っています。でもそれでも、私は東京大会を開催してほしかった。スポーツの祭典であるオリンピック・パラリンピックがこの東京で開催されることは、「スポーツの持つ力」を改めて世界中に認識してもらえるチャンスだと思っているから。つまり、今のこの世界の状況に立ち向かうみんなを、スポーツが勇気づけることができると確信しているからです。
私は「スポーツの力」を信じています。
スポーツの力
スポーツは芸術です。美術や音楽と同じように、それそのものが人の感性にダイレクトに響きます。理屈じゃない感性や感覚が人を引きつけるのです。
どんな困難な状況にあっても、どんな環境下であっても、スポーツの持つ力は人に影響を与えるモノであることは、みなさんが普段から感覚として感じていていることだと思います。世界中がこんな状況だからこそ、オリンピック・パラリンピックを開催する意味があると私は思います。

スゴいぞ、日本の底力
開幕にこぎ着けるまでに、いったいどれだけの人が力を尽くしたのだろうと思うと本当に感慨深いです。土壇場で開閉会式担当者の辞任が相次ぎ、いったいどうなっているんだという不信感も否めませんが、それでもこうして開幕を迎えられたのは、8年間に渡るたくさんの人たちのたくさんの努力の賜だと思います。
そして思うのは、この世界的な異常状態の中でこれだけの規模の総合大会が開催できるのは、やっぱり日本だからなのではないでしょうかね。
色々と不具合はあるでしょうが、それでも世界中から選手が集まって、ルールに則って競技ができることが保証されているというのは、素晴らしいことであり誇らしいことです。改めて日本という国の持つ力の深さを感じざるを得ません。
やっぱりスゴいな、日本。
この後開会式が放送されます。その様子は、テレビを通じて世界中の何億という人へと伝わっていきます。それを想像すると鳥肌が立ちます。
「スポーツの力」を信じて、大会の成功を祈ります。