小学校の頃から国語が得意で、特に会議の記録みたいなものを作るのがめっちゃうまかった記憶があります。耳から入ってきた言葉をどんどん書き取っていって、それらしく文章にまとめちゃう作業を、誰に習ったわけでもなく自然と手早くやっていました。
聞いて、記憶して、書く
先生からも褒められたりして、うれしかったけど、こんなことがどうして褒められるのかわからなかった。自分には当たり前すぎて。
働き出してからもそのスキルは健在で、まあミーティングで聞き逃すなんてことはなかったし、なんなら議事録は言葉を補ってめっちゃわかりやすくまとめたりしていました。
思うに、人が話している言葉が頭の中にいったんハッキリ記憶されるので、それを後から思い出してわかりやすく並べ替えて書き留めるということをごく自然にやっていたわけです。
ところが…
聞いても、記憶できない、書けない
最近感じるのは、会議中に人の言葉を聞いても以前のように頭の中に言葉が残ってくれなくなったということです。聞いているのに聞いたそばから言葉が頭からいなくなってしまう…。そう、いなくなってしまうんですよね…。再び雇われの身になってこれに気づいたときのショック…。
とたんに議事録がとれない人になってしまいました。
ヤバい。仕事をしていて、これはヤバい。
ヤバいのもあるけど、正直自分の中でこれはかなりショックな気づきでした。昔から得意だったことだけに、当たり前のことができなくなっている情けない自分が本当にイヤで、なんとか力を取り戻そうと、会議中も必死で言葉を追いかけました。
でもやっぱり、今までのように頭に言葉が残ってくれない。でも会議はあるし議事録を作らなければならないしで、なかなかツラい時期が続きました。
で、最近はどうしているかというと…
晴れ、時々曇り
いろいろ考えた結果、パソコンを持ち込み、その場で聞こえた順番に単語を片っ端から打ち込んで、それを後から文章にするというやり方がどうやら一番いいようだということになってきました。
文章にするのは後にして、とりあえず単語をつかまえることを優先する作戦です。この方法なら、なんとか議事録らしきものが最小限の労力で作れるという感じ。しばらくはこれで乗り切るしかない。
60を過ぎたからといって、今までできていたことができていないと感じるのがすごくイヤで、なんとか「いや、できる!できるはず!」とあがくことがあります。私は「年のせい」にして諦めるのが悔しいので、どうにかしようと画策するタチです。
みんなはどうなんだろ?
ポンコツもかわいくていいよね!って思いたいけど、仕事となるとどうしても「てへっ」ってワケにはいかない気がして、なんとかしなければと思ってしまう。
ハイパーを目指すけど、時々ところどころポンコツっていう、「晴れ時々曇り」みたいなのが今の自分ってことなのかなぁと、もやっとしながら分析したりしています。