公務員を辞めて起業を志した頃、一度ブログを立ち上げたことがあります。無料のアメブロを初めて開設し、毎日3記事をノルマに書き続けて、ひと月で100記事書いた頃には、信じられないくらいブログが大嫌いになっていたという、大変悲しい顛末でした。
あの頃を思い出すと、やっぱり初めてのことが多すぎて、どうしていいかわからなかったんだなとしみじみ思います。
「資格」を取らなきゃ
公務員時代は事務職として、いろんな種類のペーパーワークをしてお給料をいただいていたわけですが、そこを早期退職したということは、自分の腕1本で自分を食わせていかなければならないということなわけで。
スポーツに関わる仕事がしたかったので、片っ端から可能性を考え、プレイヤーをサポートする仕事としてメンタルコーチを目指しました。
ピンでクライアントさんを獲得するには、まず「資格」が必要です。そこでコーチングスクールに半年間通い、とにかく知識をインプットし、実践してアウトプットするサイクルを高速で回しました。
その結果しっかり「資格」は取ったけど、そしてその過程はとても充実していたけれど、仕事として成り立たせることは結局できませんでした。
「起業塾」に通わなきゃ
「資格」があっても稼げないのは、ビジネスの知識がないからだ!という理論で、起業塾にも通いました。
冒頭の「ブログ1日3記事」というのは、この起業塾での話。
なかなかのスパルタ式で、1分間スピーチをとことん練習して、人が集まる場所があれば出かけていって人を押しのけてでも腕試しをしなければいけなかったり、キャッチや写真を駆使して名刺を作り込んだり、ブログで発信してFacebookに連動させて顔と名前を露出しまくったり。
よくもまあんなことを言われるがままにやっていたものだと我ながらあきれますが、高いお金を払って自分を奮い立たせて、がむしゃらに取り組んだ結果、力尽きました。
残ったのはブログを書くことへの嫌悪感ぐらいでしょうか。
2度目の退職
最初の退職の後の、あのドタバタはいったい何だったのだろう?と考えるときがあります。
やっぱりどうしていいかわからなかったので、手当たり次第に行動した結果だったのだと今は思います。そんなわかりきったこと退職前に準備しとけって話ですが、その時は仕事を辞めることで精一杯で、退職後のビジネスの準備まではとても考えられませんでした。
早期退職って、それほど勇気の要ることだったし、一大事業だったのです。
起業が不発だった私は、再び雇われの身となり、来年3月で2度目の退職を迎えます。1度目の経験を自然と活かし、今度はどうしたいのかを早い時期から考えました。…というか、自分をもうあんな目には会わせたくないので、マジメに自分のこれからを考えようというモードになったのです。
その結果、あれだけ嫌いだったブログを始めることにしました。まさかの。
今回は燃え尽きて辞めるパターンを避けるために、投稿は1日1記事を目標に。それも、できない日があってもいいやというトーンで。
そしてナゼまたブログなのかというお話しは、またの機会に。