2度の退職を経てカナダで生活しようと計画を進めている私は、友だちからよく驚かれます。「次から次によくいろいろやるよね~」と。そして「何しに行くの?」と必ず聞かれます。
私は単に行ってみたいだけ。だから行く、それだけです。
好奇心って大人になるとなくなるの?
2022年5月から約1年間カナダで生活する予定なのですが、この話を友だちにするとたいていこう聞かれます。
「何しに行くの?」「英語の勉強?」「ゴルフ留学?」
カナダに行くのは純粋な好奇心から
みんなは、行く目的を知りたがります。なんで?どうして?何のために?
これに対する私の答えは、「行きたいから行く」。ただこれだけです。純粋に単なる好奇心です。
もちろん行くからには英語の語学学校で勉強もします。でもそれはあくまで二次的なもので、英語を学びたいから行くと言うこととは違います。
私は20代の頃から、いつか海外で1年以上暮らす経験がしてみたいと思ってきました。日本以外の国で生活することを経験してみたいとずっと思い続けてきて、やっとそれが実現できるところまで来たという感じです。
だから私は、「ただ行って生活してみたい」という思いだけで1年間カナダで暮らします。私の好奇心がどうしても収まらないから、好奇心のままにやらせてみようじゃないかというスタンスです。
好奇心ファーストで行動できるときが、いよいよ巡ってきたんだと思っています。
大人になるにつれ忘れる
私の友だちが、なんで?どうして?何のために?と「目的」や「理由」を聞くのは、きっと「大人」だからでしょう。そしてそれは至極真っ当な考え方だと思います。
目的を持つことの重要性を説かれたり、そのための目標を作ってそこまでの道のりを積み上げていこうと促されたりして、私たちは気づかないうちにどんどん頭でっかちになっているように感じます。
目的や目標がないと、何かをしてはいけないような雰囲気すらあると感じます。
こうなってくると、好奇心は引っ込んでしまっても仕方ありません。ワケもなくやってみたいなんて、大人としてやることじゃないと思っても、ある意味自然だと思います。
好奇心は大人になるにつれ、忘れてしまうものなのかもしれません。
子どもだったことがあれば誰でも思い出せる
でも、好奇心から湧いてくるパワーはなかなかのものです。それは誰でも想像がつくはず。なぜなら、どんな人も子どもだったときがあるからです。
子どもはみんな好奇心で動く
子どもは好奇心のかたまりです。
好奇心だけで生きているといってもいいほど、興味が湧いたことに率直に反応します。
そしてその中で、危険なことや迷惑になることを教わっていきます。そうすることで段々と収まりのいい考え方や行動を身につけていきます。
思い出せば使えるスキルになる
子どもの頃には自分にも好奇心がいっぱいあったはずなのに、気がつくと「そんなのくだらない」「やってもしょうがない」「どうせできない」などと、やる前から却下することが増えていきます。
それはきっと、「成果」に結びつかないことはやらない方がいいよと、長い時間をかけて学んだからでしょう。
それでいいなら構わないのですが、それだとなんだか味気ないという気もしませんか?たとえ成果が出なくても、やってみたいことをやってみてもよくはないですか?
ただやってみる、違っていたらやめていい
大人の私たちは、やってみてダメだったときのことをある程度想像できてしまうので、好奇心のおもむくままに行動することが難しいのだと思います。
ここで大切なのが、「ただやってみる」こと。成果や評価は横に置いておいてOKということです。
「やってみたいからやる」これが大事。目的も理由もいりません。
やってみてもっと続けたいと思えば続ければいいし、もしやってみて違うなと感じたら、ただやめればいいだけです。目標や評価はないので、違っていたらやめるだけでOKです。
こう考えると、なんだか楽になりませんか?
自分のやってみたいことに興味をもつ
「どうすれば、子どもが自主的に考えて行動できるようになるのか?」といった内容の教育書には、「子どもが持っている好奇心をそがずに活かすことが大事だ」というようなことが書かれています。
でも、好奇心をそがれた大人にそれを説いても、どれほど響くのか疑問だなと感じました。
私は、大人も自分自身の好奇心に興味を持てるといいなと思っています。好奇心に動かされていろんなことをやってみる大人が増えると、子どもも好奇心をそがれることなく大きくなるのではないかなと思います。
おわりに
いかがでしたか?ここまでお読みいただきありがとうございました。
1年間のカナダ生活を決めて友だちに話し出したときから、私の中にあったモヤモヤしたものについて考えていました。目的や理由がないことをやろうとするときの周りの違和感が気になっていたのです。
簡単に言えば、「大人が好奇心のままに何かをやったっていいじゃないか!」ということが言いたかった。
錆びない好奇心=プラチナ好奇心で、やりたいことをどんどん試してみればいいんじゃない?という提案のようなものです。
そしてそれは、子どもたちにもいい影響がありそうだよというのが、いま私の考えていることです。